2003-07-26-Sat 「3」と「8」を見間違えました

_ 国立代々木第一体育館で行われたハロプロコンサート昼の部を見る。

何年か前のハロプロコンサート以来の会場。街並みから隔絶された造りになっていることや、建物の特殊な形が非日常感をかき立てる。
入り口にたどり着くまでがやたら遠い。特攻服・ハッピ・揃いのTシャツ・サッカーユニ率高し。
ハロプロ系の見ものの一つがサイリウムの花。あれだけ揃うとさすがに圧巻。俺の位置は南スタンド2階、ステージ右翼側で
場内全体を見渡せるのだが、ステージ補強用鉄柱があって視線を遮る形になっているのが最大の欠点。

前回ハロプロコンサートを見たときにも感じたが、盛り上がりで言うとトリのモーニング娘。より、セミファイナルにあたる
あややのコーナーのほうがすごい。競馬の11レースがあやや、UHF局でしかやらない12レースがモーニング娘。といった印象。

今回一番感心したのが矢口の働きぶり。絡んでいるユニットやシチュエーションの数が多いというのもあるが、労を惜しまずよく動く。
周囲がコドモばかりのZYX(曲は意外にいい)などは辛いと思われるのに、それを一切感じさせずきっちりこなすのは素晴らしい。
常に安定したパフォーマンスなので、使う側からすればすごく安心できる存在だろう。毎回同じことを言うけれどもまさに中盤のダイナモ。

6月に見たソロコンサートで強く感じた、「ごっちんはソロになってからのびのびしている」というのを今回改めて実感。
J1の上位チームで中途半端な起用をされていた選手がJ2に放出された感じ。だが傍目には左遷でも水を得た魚のようである。

あややはまったくエロさを感じないが華がある。ファンじゃなくても楽しいと思える要素を持っている。

コドモには興味がないのでハロプロキッズは正直どうでもよいのだが、黄色と赤の衣装がハルク・ホーガンのようで、
そういう意味では萌えた。

カントリー娘。に紺野と藤本、の曲は単純に気に入った。カントリーは当初見ていて辛いモノがあったが、環境は人を変えるものだ。

ココナッツ娘。はずっと守備固めや代走要員として不可欠な選手、といった役回りのままだが、ファンとしてはどういう気持ちなのだろう。
稲葉が「宇宙でLa ta ta」を歌ったバックについたが、さすがに彼女らには信田のマリポーサ殺法は無理だった。

石川はキャラはまったく違うものの矢口と同じ職人・芸人系の匂いがある。俺はこのテイストを持つ人が好きなので、
磨きをかけてほしい。
開き直り・プロ系の芸風は、素人「っぽい」芸風に比べると好感度において不利だと思うが、少なくとも俺は支持する。

5期メンの存在を一気に飛ばして6期メンをいきなりフィーチャーした感の強い今回。5期では新垣がいい味を出し始めていたので、
うまいこと絡めるようにしてもらいたい。高橋愛は先発完投型エースとして着実に成長していると思う。ドスの利いた歌声がいい。

辻・加護は見た目からくる印象よりもはるかに安定しているのが強み。こないだのWWEにおけるハース&ベンジャミン並みの巧さがある。

プロレスで言う「会場人気」は最強クラスのメロン記念日。'80年代メタルみたいな髪型の斉藤が一人だけ妙に目立つ。
ステイタスが多少アップしてもB級テイストだけはキープし続けてほしい。

途中で衣装替えだかの時間稼ぎのためか、「真夏の光線」のイメージ映像とメロディ・歌詞を流し、それに合わせて客に歌わせるという
信じがたい局面があった。個人的には色々こみ上げてくるものがあり、一緒に行った友人と上下でハモったり、
今はなきメンバーの歌唱法をコピーしたりしたのだが(笑)、正直、高いお金を取ってこれはまずいだろう。

ミキティが「15分の1」になっていた。本人としては忸怩たる思いではないだろうか。ただパフォーマンスはさすがに安心して見ていられる。

二日目の昼以降一気に今回のキーパーソンとなるなっち。だが初日の昼の時点ではそういう空気はまったくなかった。
かなり体を絞っており、見た目がかなりシャープになっていた。髪型のせいもあり、スクリーンで見るとミキティと見間違ったりもした。
ソロデビュー曲はマイナー調の佳曲。「いい曲」だが第一印象のインパクトは弱い。個人的には好きなタイプではある。

今回は、ステージ進行上で重用されているメンバーとそうでないメンバーがはっきり分かれてしまった感じ。
飯田・吉澤・小川は登場シーンが少ないせいもあって存在感がなかった。よっすぃーの体型が大変なことになっていた。

トータルでまとめると、部分部分がアレだった点はあるものの、シンプルに娯楽として楽しめた。
ステージと多数の観客があってこそ成り立つ、大会場でしかできないこととはこういうことなのだろう。

_ 確かに、希望を持たせる展開にしないと赤化啓蒙の意味がないですよね(笑)

荒俣宏だか誰かは忘れましたが、「日本文学の別の側面からの読み方」的なものについてのコラムで、「蟹工船はミステリー(かサスペンス)だ」
みたいな表現が使われていたのを思い出しました。ちなみに映画は「過酷な労働環境」「監督の仕打ちのひどさ」に関する描写はあるものの、
終始至ってノーマルな内容であります(笑)。

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_ 山♪田 (2003-07-28-Mon 12:53)

「大変なこと」というのはピンチランナーでの峰岸あゆみみたくなってしまっている、
と受け取ってしまってよろしいでしょうか?(笑)