_ 日本映画専門チャンネルで「蟹工船」を見る。
原作は日本史を履修していた人ならタイトルや作家名だけはおなじみ、小林多喜二のプロレタリア文学である。
山村聰が監督・脚本と出演を兼ねているという点に惹かれて見てみたが、正直「見なきゃよかった…」と思う内容だった。
つまらないのではなく、全編陰鬱、最後もまったく救いがないからである(苦笑)。小林はそういう悲惨な状況を描きたかったのだろうし、
山村の脚色もそういう部分を前面に出したのだろうから、俺がそう感じたということは意図は的中しているわけだ。
でも映画なのだから、最後は何らかのカタルシスがあるほうがいい(笑)。
「蟹工船」の原作はそれなりのハッピーエンドです。
港に戻った乗組員たちは全員赤化して全国に散っていきます(苦笑)
映像化されていないと思いますが、ソドム120日顔負けの鶏姦描写があり、キャラメル1個で掘られてしまう少年工が憐れです。
多分、原作の方がムチャクチャで面白いんじゃないかと思います。