「FBIの捜査にも協力している」という(こういうのはほとんどの場合眉唾らしい)アメリカ人透視能力者のモンティと、
ポーランドで同様の活躍をしているというヤツコフスキー(やや偽造王似)の二名が登場。
世田谷一家殺人事件と三重県の女性記者失踪事件、そして23年前にいなくなった母親を捜す娘の三本が内容。
それぞれがこれらの事件を「透視」、そこから得た情報を元に番組が独自に調査をするというもの。
前の二本(特に世田谷事件)は話題の事件なので、これで解決するほど甘くはなかった。
一番最後のものは、探偵社との連携の末、見事母娘が対面に成功するのだが、別に超能力者の力を借りない、
普通の人捜し番組でもいいのではないかと思った。
それほどまでにこういう機関の捜索能力というのはすごいのだ。
世田谷事件はかなり具体的な犯人像にまで話が及んだが、例えば「韓国人系」というのは、先日の「週刊新潮」にも載っていたし、
体格や遺留品に関してはかなり以前から発表されている。
ただ、以前からこの犯人像がピックアップされていない段階で「韓国人」説が出てきたとしたら、
どういうふうに扱ったのだろうという興味はあるが(司会がユンソナだし)。
いつも思うのは、一応番組でも注意をうながしているものの、こういった番組が視聴者に与える先入観のために、
かえって真実に近づけなくなるケースもありそうだということ。
こないだもここに書いたが、「テレビでやってたのだから間違いない」思想の持ち主というのはいまだにかなりいるのである。
「日本のジャーナリストは、取材対象の政治家に名前を覚えられ、『個人』として扱ってもらえると喜ぶが、
外国人ジャーナリストはそうなっても取材がやりづらくなるだけだと思って困る」。
レストランやバーなどで、必要以上に常連風を吹かせたがる人というのがいるが、きっと思考システムの根は同じところにあるのだろう。
親しくなる→特別扱いされている俺はすごいんだぞ、ということ。
店くらいなら他人に実害はないが、新聞記者が政治家にこうされて喜んでいたらいけないだろう(笑)。
その気持ちはわかるし、確固たる地位を築いているからこそ言えることもあるというのはわかるけれど。
あまりにも人を覚えない相手というのも困るが、ノルマ的・セールス・懐柔対象として努力しちゃってるんだなあ…
というのが見えてしまうと、ちょっと冷めるのが普通ではなかろうか。
戦時中、小笠原諸島に隠した戦利品の財宝を、島がアメリカから返還されたのを機に、戦友会で再会した
旧日本軍の戦友同士が取りに行こうという話をまとめた矢先、メンバーが次々と、
電話に出た途端に炎上して死ぬ… という話。犯人は戦友会の一人で、電器メーカーに勤める男。財宝の独り占めを狙っての犯行。
電話の送話口に超音波発生装置をつけ、ターゲットに電話。
すると電話線を通って受話器からそれが伝わり、電話に出たターゲットが黒こげになってしまうという手口。
厳密な理屈はよくわからないが、電子レンジみたいな感じを表現したかったのかも知れない。
最初から画面が「実相寺カット」。そう、脚本・佐々木守&監督・実相寺昭雄。
事件で父を目の前で失い、父の戦友が赤電話で炎上するのを目撃してしまうヒロインに、フジアキコ隊員こと桜井浩子。
この三者はセブン12話「遊星より愛をこめて」と同じ組み合わせ。
電話局の巨大な交換器がまるで宇宙人の秘密基地のようだったり、目の疲れる角度のカット、薄暗い照明、
妙にギスギスした人間関係の描写など、いかにも過ぎるシーンの嵐。
たばこ屋の店先の赤い公衆電話、それへの呼び出し、下半分が完全に見えなくなる電話ボックスなど、
昭和グッズが色々出てくるのも見所であった。
努力しなくても得られる情報のレベルで物を言ったのはちょっとまずかったな、と思いますが、
最近のハロプロ系に関して「普通に家でテレビを見ている程度の印象」を書いてみました。
「テレビで聞くシングル曲の範囲で」と限定したほうがわかりやすかったですかね。
とはいえ、こういうレベルでの意見もありかと思うわけで。
ただし、明らかな事実誤認があればご指摘いただけると嬉しいっす。