2004-06-28-Mon ブルーライトヨコハマとマドロス立ち

_ パシフィコ横浜にて、なっちコンサート3デイズの初日公演を観る。

クラゲがたくさん浮遊し、ボラらしき魚が時折跳びはねる海に接している会場。フローティングレストランなんてのも隣接している。
ステージ上には、どことなく千葉のベイエリアのような印象のシンプルなセット。遠い人にもよく見えるようにスクリーンも。セットは横浜にもよく似合う。
曲目はこのとおり。目新しい曲は少ないけれど、俺は「セカンドモーニング」の頃に引き戻され、当時を思い出して終始遠い目になっていた。
特に「メモ青」は何度聞いても俺名曲である。ゲストに保田さんと中澤さん。メドレーコーナーでスクリーンとシンクロして彼女たちがステージに登場し、
なっちとのトリオで歌う姿は、「ウルトラ兄弟」という概念が確立される以前、「帰ってきたウルトラマン」に初代とセブンが現れたときのような味わいがあった。
心なしか、なっちもかなりリラックスしていたようだ。単なる仲間と言うよりも、「戦友」に近い意識を彼女たちに対しては持っているのかも知れない。
久々に見る保田さんは以前よりスリムになった感じ。中澤さんは自虐もしくはスネるネタが基本。
モーニング娘。本体やハロプロ時のなっちのMCにはグダグダな印象しかなかったものの、同程度グダグダだとしても、ソロ時のMCはそれがさほど目立たなかった。
複数の人と話題のやり取りをするよりも、彼女は一人で話すほうが向いているのだろう。さすがにつきあいの長い中澤・保田とのトークには気負いや空回りはなかった。

最近のなっちは酒井法子に似ている、というのが俺の持論。今回その意識がいっそう強くなった。だから野島系ドラマに選ばれたわけでもないのだろうが。
なっちの全体からにじむ雰囲気と、低すぎず高すぎない声のトーンからくる「中庸」っぷりは、酒井法子同様、どこに出してもそれなりにしっくりくる。
なっちの曲は全体として叙情性が強く、どことなく懐かしさもあるので、今ふうの曲にイマイチなじめない俺にとってもオーソドックスに楽しめた。
今回のコンサートは、持ち歌がたっぷりある中から選び抜いて…といった選曲ではなく、水増し感があって少々物足りなかったというのは事実ながら、
なっちの立ち居振る舞いは、「アイドルをめざしている人が教材として見ておくべきベーシックさ」だと思ったりした。
紛れもなく現在進行形でありつつも、同時に新しい懐かしさとでも呼ぶべき味のあるコンサートだった。

_ WBCスーパーフライ級チャンピオン徳山が轟沈した対川島戦を見る。

WBCが破産申請をしている真っ最中のこの一戦。現役世界クラスのボクサーのパンチと、K-1選手のパンチは明らかに質が違う。
もちろんK-1の場合、キックがあるからパンチの比重が軽いのだが。多数の格闘技がありながら、ボクシングが生き残っている理由がわかる気がする。
ゲストに鬼塚・星野・そして辰吉。辰吉を見ていると、色々な意味でボクシングの恐ろしさも伝わってくる。
大橋会長の現在の体格を見ると、現役時代いかに無理矢理絞っていたか、そして引退後に反動が一気に来ているといったあたりも読み取れる。
「徳山は嫌いではないが、徳山を応援している連中が大嫌い」という人はいそうだ。その一人が俺。

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