以前にもやったし、ビデオにも録ってあるし、何度も見ているのだがその都度見てしまう。
こないだまでやっていたのは「からくり人血風編」、今放送中なのは「からくり人」。
今日は、最終回一話前で最も面白い「鳩に豆鉄砲をどうぞ」。かつて世話になった蘭学者が蛮社の獄で殺されてしまい、
からくり人の時次郎(緒形拳)が、蘭学者の仇にあたる鳥居耀蔵(岸田森)一味を浅草五重塔の最上階から狙撃する話。脚本は早坂暁。終盤になるにつれ、
最上階にこもり、鳩を相手にしながら手製ライフルを準備する時次郎の、セリフのないシーンばかりになる。
確か以前「時代劇マガジン」の緒形インタビューで読んだところでは、脚本のこのあたりのシーンの描写はすごくアバウトで、
それゆえにああいう展開になった(だが逆にとても迫力とスリルが増した)ということだ。
時次郎は普段は枕売りをしており、その道具であるヘラで悪人を殺す。後期必殺だと、おそらく
「鳥居の屋敷にみんなで乗り込み、鳥居配下の侍やなぜかいる忍者を相手に、いつもの武器で戦う」という流れになると思うのだが、
そうしないで素直にライフルを使うあたりに「ウソの中のリアリズム」を感じる。
彼はまさに日本野球界全体の至宝だ。今日17時の時点で、.325(3位)、21本塁打(17位)、72打点(15位)だぞ。
中国人の先生が中島史恵を若くした感じで結構かわいい。俺の場合ここで得た知識がそっくりそのままJKDに生きる。ストレッチはキツかった。
郡恭子(松坂慶子)と棟居(竹野内豊)の取調室のやり取りは良かったし、風間杜夫と國村隼のコメディリリーフコンビも番組の救いになっていた。
地毛がアフロだしハーフではあるらしいが、黒人には見えないのが最大の難点(どっちかというと南米系)と言われていた池内博之演じるジョニー・ヘイワードも、
今回はそういうのが気にならない演技を見せてくれた。取調室にせよ、ジョニーにせよ松坂慶子あってのシーンなわけで、
彼女の存在感はさすがに「前の時代の香りをたたえた大女優」という印象だった。伊達にダリーに取り憑かれてはいない。
ラストの「アメリカン・グラフィティ」方式(テロップで登場人物のその後を説明する)はちょっと無理矢理感があったが、まあ許容範囲だ。
俺は恋愛ドラマじゃイケないので、こういうタイプのドラマの命脈は細々とでいいから絶やさないでほしい。