コンサートは、「長年グダグダアイドルファンをしてきて良かった」と思える素晴らしい内容だった。こういう気持ちなら何度でも味わいたい。曲目はこちら。
駅から妙に遠く、初めての人はおそらく途上で不安になるであろう会場には、'90年代初頭に何度か行っているので、今日はむしろ懐かしさが先行。
道路沿いには、当時見かけた店舗がまだちらほら。
俺と友人は二階席の前のほうの「ファミリー席」の最後列(すぐ後ろは一般席)に着席。この会場は、二階席と一階席が重なる面積が大きいのか、
二階の前のほうだとステージがすごく近く見える。ありがたい。
内容は、ベリ工ブロックとWブロックを織り交ぜ、最後に総登場でしめるという構成。まとまった形では初めて見るベリ工のステージは、
思っていたよりグレードが高いことに驚いた。コドモであるせいもあって吸収が早かったり、教える側もそれなりの人だったりするからなのだろうが、
特に体のキレが目に付いた。メンバー中では最高学年の中一ながら、最も背が低く、その代わりに動きも早い清水キャプテソの役割が気に入った。
この辺の年齢のタレントは、変に大人びたイメージを出さず、コドモであることをコドモであるまま表現してくれたほうがいい。幸い今回はそういう演出
だったので、終始気分が良かった。コドモ系は正直苦手ではあるものの、楽しいものは絶対値として楽しい、というのが感想だ。
W。「スケールの大きさ」といったものを感じさせる要素はないが、身の丈に合わせて最大限に力を発揮する術を心得ている感じ。
横浜フリューゲルス黄金期の、ゾーンプレス決まりまくりみたいな状態。見ていてまったく危なっかしさがない。安定感では現在のハロプロでは随一ではなかろうか。
「恋のバカンス」〜「サウスポー」に至る流れがコンサート中最も俺をヒートさせた部分。
ザ・ピーナッツは基本的に捨て曲ナシだよな、とか、TKの前の嫁がいたことで知られるキララとウララの「センチ・メタル・ボーイ」のオリジナルの振りは
妙にカクカクしていたのを思い出したり、
やっぱり「サウスポー」って名曲なんだななどと実感。今回一番楽しみにしていたのは『渚の「…」』。俺と友人は年の功もあり(笑)、
周囲の多くの客ができていなかったイントロの「かっこ」、「やってくれますね」、「てんててんててーん」、「かーぎかーっこ」追いコーラス、
「かっことじとじ」まで対応。こんなことができてもまったく偉くもなんともなく、むしろ世間的にはダメを証明しているだけなのだが、
人間は自分の過去を時々棚卸しすることで生きる活力を取り戻せる生き物なのだと正当化しておく。
俺の中では「比較的最近感」のある「淋しい熱帯魚」が'89年だったり、それよりずっと後の「ちょこっとLOVE」には「すでに懐かし感」があったりした。
思い出の時間軸は必ずしも一方向に流れるのではなく、絶対と相対がない交ぜになっているものなのだろう。
WはMCもきちんとしており、一人が独りよがりな方向に流れそうになるともう片方が客の視線からの問いかけを入れたり、
プロレスのタッグ専門屋的なテクニックの数々をかいま見せていた。二人で一つ、で全然悪くない。最初がこれだとハードルは高くなるかも知れないが、
「楽しくてアッという間に終わってしまった」というステージを、これからも見せてほしい。2月にさくら組のコンサートを見たときと同じような後味だ。
これを書いたあと、わんこさんが比較的近いと思われることを書いてらっしゃるのを見つけた。この文章と合わせて読むと一層面白いかも。
コンサートを反芻するにはすごくいい、まったり感の漂う店内は日曜夜なのに相変わらず。以前にも書いたように、この店ではオムスパを頼むと
ウェイトレスさんがケチャップで好みの文字を書いてくれるのだが、俺らは分担してそれぞれ「ののタン」(できればひらがなにしてほしかった・笑)、
「あいぼん」と書いてもらった。そのウェイトレス嬢は、ワンフェスには詳しいくせにこの愛称を知らず、よって恥ずかしい思いをせずにすんだ(笑)。
永射氏以外だと、遠山・清川・田村勤でしょうか?<br>打者の場合は、西岡・平田薫・畠山・中根・山本雅、辺り?