2004-02-15-Sun カイザーナックル式サイリウムホルダー萌え

_ 大宮ソニックシティにて、モーニング娘。さくら組コンサート(昼)を観る。

CoCoや中山美穂のコンサートで来て以来の会場。まずその記憶が先に立つ。「地方の大都市」然とした大宮のたたずまいが好きだ。

二階の最後列のほぼ中央という位置。後ろに気をつかわなくて済むし、ステージ全景がまんべんなく見渡せるので、観るだけなら申し分ない場所でもある。
今回いちばん強く感じたのは、アイドルグループはこれくらいの人数(さくら、おとめ組は各7人)がベストだということ。
観ていて自然というか安定しているというか。せいぜい9人が、このタイプのコンサートのステージ構成の限界ではないだろうか。
この分割ユニットには、初期のモーニング娘。っぽさ、原種の野性味みたいなものがある。
単に目先が変わっているだけであって、ちょうどその頃ファンとしていちばん熱かった自分の記憶とクロスオーバーしているだけなのかも知れないが。
大会場でしかできなくなってしまった本隊とはまったく違ったベーシックな印象が新鮮で、それがなんともいい感じだったのだ。

ハロプロはさすがに持ち歌だけは豊富にある。今回のセットリスト(ちなみにおとめはこうらしい)は、本隊、シャッフルユニットなどすべてシングル曲で編成。
最近こっち系のコンサートのオープニングには、その時点での新曲を無条件でもってくることが多いが(このコンサートもそうだった)、
なんかこう、出鼻をくじかれる場合もある。さくら組の新曲は情緒あふれる系のものでトップには不向きだ。
切り込み系の曲というのがきちんと存在するのだから、そういうのを入れたほうが自然だと思うのだが。
ただ、7人によるフォーメーションはシンプルな美に満ちていた。'99年頃の娘。の思い出がよぎってしょうがなかった。
シングル曲ばかりゆえ、テレビでしか見ていない層でも理解しやすい内容で、「この曲をこのメンツで歌うとこうなるのか」という解釈の面白みもあった。
合間に入る芝居(道徳の教材のような話・笑)は、CoCoのコンサートにおける映像作品「夢だけ見てる」の風味があり、それも俺を遠い目にさせた。
…というわけで、最大公約数的に楽しめる内容だったのだが、不満をあげるとすればやはり曲数の少なさ。
アンコールでゲームコーナーってのはどうなのか。ある意味アナーキーな演出ではあるものの、ゲームをやるんならその分もう何曲か増やしてくれ、
というのが素直なファン心理だろう。もし次があるとするならそのあたりの改善を望む。

各メンバーに対する感想を箇条書きにしてみる。
*矢口〜相変わらず汗かき役に徹してよく働く。ステージの流れにおける彼女への依存度の高さはすごかった。
*吉澤〜アメリカのカウボーイ系レスラーのような巨体。善の属性を持つメンバーが多い中、一人「ワル」な感じがクール(笑)。
ゲームコーナー決勝での典型的ベビーフェイス加護ちゃんとの対決は、ケビン・ナッシュ対レイ・ミステリオを彷彿とさせた。
*高橋〜歌でもメイン部分を担当したり、センターだったり、歌声もドスが利いていたりしてスペックは高いと思われるのに地味。なぜなのだろう。
*新垣〜バイプレーヤーに徹しており(おそらく本人もすごく自覚している)、そちら方面の潜在能力は高そうだ。
*紺野〜ボケられる局面にならないと本領発揮できないのが弱点か。歌のときは同一人物とは思えないほど目立たない。
*亀井〜'80年代の高校生あたりにいそうな素朴な感じがよかった。今が角川全盛期なら、などと思ったりもした。
*加護〜一人だけ明らかに声援の規模が違うほどの人気っぷり。これには正直驚いた。辻と組んでこそだろうと思ったが、単体でも戦えるとは。

なっちがいないせいもあってか全体の印象としてはやや地味ながら、好感が持てる印象が強かった。

展開の途中でおとめ組の新曲のPVが流れた。曲調はさくらより好みである。おとめ組は見るからにワルそうだ(笑)。

今回俺の隣はこの方で、要するにプレの会場での方法論を単独で遂行していたのだが(内容的にはノーマルだったことは付記しておく・笑)、
一人で他の数多のヲタの声援と互角以上だったりしていた。畏敬の念すら抱いたぞ俺は。
モーヲタのほうが圧倒的に数が多いし、声を出している人数も多いのに、彼らは声を腹から出していないのがいかんのだろう。
終了後に色々と話した中で、「モーヲタは一見すごく一体感があるように見えるが、それはひとつのポイントを目指して
共同作業的に盛り上がっているというより、各自が普段自室でやっていることを会場で人数分やっているように見える」
(場内すべてで一体になろうという意識はあまりないのではないか)という意見はなるほどと感じた。

本隊はひとツアーにつき一度観れば満腹だが、分割ツアーは通い詰めても楽しめそうだと思えたのが収穫だった。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]
_ ダイ (2004-02-16-Mon 02:01)

相変わらずオイラの裏を行くように入ってますね(^^) こちらは前日懐かしの羽生コン昼夜みてきました。それぞれ1列と2列・紺野ポジ。もう近い事自体には感動はなくなってしまったけど、これくらいの距離だとつい筋肉のつきかたなどを観察してしまうのは、きっとちゅわんの影響に違いまい。やっぱり分割コンに関しては古参ヲタの方と昔話に花を咲かせる事が多かったりする昨今であります