2003-12-23-Tue たかしまあきひこはパードルでおなじみ中村龍史の親戚

_ スクロールして下から二列目の左劇中のニュースのテーマ音楽が非常にカッコいい。そして若い陣内アナ。

_ というわけで「40年だよ!ドリフ大爆笑」を見る。新しくOPとEDを収録し直したのが話題に。


新OP・EDは、いかりやの風貌の変化が著しかった。かなりショック。他の4人は新録部分でMCをしていたのに、いかりやはそこには登場せず。

コント部分に新作はさすがになかった(昔のネタを見ると、今の彼らでは体力的に無理だろう)。 紹介されたコントは、
「雷様」、「もしも脂っこすぎるラーメン屋さんがいたら」、「もしも納得の個人タクシーがいたら」、「もしも手抜きの寝台車があったら」、
「ご存じ3人ジイさん/ブーの趣味・散歩」、「茶とけんの大騒ぎ!剣の修業」、「けんのどうしてなの?残された花嫁」、
「うらめしや〜茶のお化け新人研修」、「課長と部下マル秘お楽しみ混浴風呂」、「もしも超ベテランのお寿司屋さんがあったら」、
「ばか兄弟〜算数勉強の巻〜」、「工事の大忙し!呼べど答えぬウエートレス」、「お通夜荒らしにご用心!」(小松政夫出演)、
「もしも笑い上戸の弔問客がいたら」(伊東四朗出演)、「茶とけんの大さわぎスタント映画」(島崎和歌子チョイ役)、
「どうしてもマツタケ買いたい高いけど…」、「茶とけんのハチャメチャ歌舞伎公演」、「年末恒例生中継ゆく年くる年」、
「ドリフの昭和大爆進!『笑いと唄の50年』」('75年10月7日放送)からの抜粋(キャンディーズ、森進一、ちあきなおみ、アグネス・チャン、
横森良造、天知総子、小林旭ら出演)、その番組内の「素人のど自慢」ネタ、「バンドとしてのドリフ」ネタ(プレスリーの曲を生演奏)、
クレージーキャッツとの競演、軍隊コントと軍歌コーナー、アキラと「ズンドコ節」比べ、など。

タイトルだけ見て、内容とオチがわかるコントも多いという人もたくさんいるのではないだろうか。最初に衰えてしまった現在の
いかりやの姿を見てしまったため、少々ヘビーな気持ちもあったのだが、楽屋落ち・スタッフ笑いのないオーソドックスなコントは面白かった。
今回個人的に一番素晴らしかったのはバンドとしてのドリフ。
ジャズベースを使ういかりや、セミアコの仲本、フェンダージャガーのブー、キーボード(クレジットではエレクトーン)の志村、
安っぽいプリズム模様の入ったドラムの茶、ボーカルは持ち回りという形での生演奏。地に足の着いたカッコよさ。
みんなクールだったが、特にブルーメタリックのジャガーを弾くブーが良かった。

全編通して見て感じたのは、ドリフは「親しみがあるが、メンバーが生活感を漂わせていない」ということ。
コントの、どうでもいいようなセットをわざわざ丁寧にこしらえるとか、そういう意味での豊かさがあるのはもちろんなのだが、
少なくとも昔の彼らはプライベートの切り売り的なことをほとんどしておらず、きっちりと構築された世界の中でのみ存在していたのだなと。
それゆえ「貧乏くささ」や「こすっからい感じ」とは無縁だったのだろう。バカ兄弟(俺はこの表記のほうが好きだ)の
ギリギリっぷりも楽しかった。

_ 今の世の中に、正統にドリフ的なものを継げる人はいないと思うので、例えば今いる誰かを「後継者」みたいな感じで無理矢理持ち上げることはない。


で、話はズレるが、「極上の休日」の合間合間に挿入される竹中直人のギャグコーナー。以前も言ったように、この番組に
竹中直人のこのスタイルの芸を入れるのは似合わないことおびただしいし、何しろもったいない。竹中のこのコーナーだけで独立させ、
30分でいいから、深夜枠でこっそり放送してくれたほうが嬉しい。「東京イエローページ」臭が漂う貴重なところなのだから。