2003-01-31-Fri マリオネット・ブルー

_ 後楽園ジオポリスにてDDTを見る。

ジオポリスのすぐそばには野外劇場の整理券配布場所があり、帰りがけに目をやったところ、
おそらくハリケンジャーショー目当ての婦女子ら が寒い中場所取りをしていた。こういうシチュエーションで凍死だけはするなよ。

去年暮れの後楽園ホールでの興行がかなり盛り上がったようなので、その余勢があるのではないかと楽しみにしていたが、
俺が今まで何度か見たDDTの試合の中では一番物足りなさが残った。積極的につまらないわけではない。
選手もそれなりにできているし、試合の合間にはさまれるスキット(ネタ)も面白いのだが、興行として終始しっくりこない、という感じ。

MIKAMI対黒影にはかなり期待していたのに、途中の黒影のケガのために、MIKAMIが強引に450°スプラッシュ
(フォーフィフティ〜。コーナー最上段に立ち、360°+90°=一回転と四分の一でプレスする大技)で試合を決めざるを得なかったのが残念。
脚立の上からの、実に美しいシルエットでのスワントーンボム(WWEのジェフ・ハーディーと同じ技)が見たかったのだが。
MIKAMIはある意味不幸な選手で、やっている技はいずれもメチャクチャ高度なのにそれが日常化してしまっているため、
多少のことではすごく見えないのだ。
ただ、それでも彼が今日の試合で見せたトペは、普通のレスラーのそれと比べると倍速に見えるほど速く、切り口として新鮮だった。
シンプルな方向でのすごさがあるとバリエーションが増えるわけだな。
この団体のイメージガールは現在建みさとが担当しているが、「お前ここにいる場合じゃないだろ」という気がする。リハウスガールなんだから。

今回はこういう感想だったが、パッケージの世界として完成度が高いことには変わりないので、闘龍門同様、
プロレスのビギナーを連れてくるには格好の団体だ。
欠場中のポイズン澤田JULIE(試合自体は地味だがたたずまいで魅せる)が復活したら一気に華やぐはずなので、その日が早く来ることを願う。

_ 正月に突如新日マットで復活されたNWFベルト。王者決定戦が高山対高阪というのも微妙に変だった。

彼らには彼らにふさわしいタイトルがあるはず。できればこのタイトルは、2ちゃんねるオカルト板にスレッドのある男西村のような
選手にこそ戴冠してほしい。